2005年11月27日

「仄暗い水の底から」

「リング」より知名度は低いが、これもなかなかの秀作。なお卓越した描写力と作品世界の奥深さを味わうなら、特殊メイクに頼ってしまった映画よりは、やはり原作を読むのがベスト。何度処分してもまた現れる赤いバッグ、二年前に行方不明になった幼児、屋上へ向かう無人のエレベーター、不気味に佇む高架水槽・・・。原作では、”何か”の存在を確信した母親が、我が子の手を引いてマンションを後にするところで物語は終わる。その余韻が、主人公が味わうのと同様の恐怖を読者にもたらすのだ・・・

ちなみに「仄暗い水の底から」は、”東京湾”をテーマにした短編集の総称。映画化されたのはその中の「浮遊する水」という一編である。他に、「孤島」「穴ぐら」「夢の島クルーズ」「漂流船」「ウォーター・カラー」「海に沈む森」が収録されているのだが、これらがまた上質。どれもホラーだが、単に恐怖感を与えるだけではない。背筋がぞくっとするものもあれば、胸にぐっと来るものがあったりと、独特の感慨が読後に残る。ホラー嫌いの方も長編嫌いの方も、そして鈴木光司に興味を抱いた方、ぜひ一度手に取ってみては。
posted by Gold-A at 01:47| Comment(5) | TrackBack(2) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは。ワタクシも以前買っていた原作を最近読み返してみました。
現実との絡み合いが絶妙で、心に残る作品ですよね。
鈴木さんの描写の仕方が好きだったりします。
トラックバックさせてください。よろしくお願いします!
Posted by MOW at 2005年11月29日 19:04
>MOWさん
コメント&トラックバックありがとうございます。
プロローグで始まりエピローグで終わる、
そのまとめ方もウマいですよね。
巧みなストーリー構成はさすがといったところです。
これを機に、鈴木さんのホラー文庫は全部読みました・・・
(「リング」も「らせん」も「ループ」も「バースディ」も)
Posted by Gold-A at 2005年11月29日 23:44
、「、ハ、ソ、ホ、ェ、゙、、ウス鯆ホクウ、アア遉キ、゙、ケ。ェフオホチ・ィ・・ネ・遙シ、マ、ウ、チ、鬢ォ、鬘ェ
Posted by 、ェ、゙、、ウ at 2008年09月03日 14:45
一人エッチを男性に見てもらうことで興奮する女性が急増しているのをご存知ですか?見てあげるだけで彼女たちは大変喜び、お礼に体での奉仕や数万円包む方も多いようです。ぜひ彼女たちのリクエストに答えてあげてください
Posted by 一人エッチ at 2009年05月20日 06:01
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《仄暗い水の底から》見えてくる様々な心模様…
Excerpt: 「仄暗い水の底から」鈴木光司 ♪♪ ついこの前 映画版がTVで放送されてましたよねー。 たまたま直前に気付いて ソッチも観ちゃいましたっ。 映画の記事はここから。ぎゃーっ! ホントたまたまなんです..
Weblog: M's BOOKcaSe
Tracked: 2005-11-29 19:10

仄暗い水の底から
Excerpt: 怖いだけでなく、切なくママを慕う怨霊話しのこの映画、俺はかなり好きです。 ただこ
Weblog: 雨の日の日曜日は・・・
Tracked: 2005-11-30 11:10
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